数あるインターネット上の無料動画で、頻繁に広告が表示されていることに気付いた方は、少なくないことでしょう。
高い広告効果に期待できると広く認知されており、またそれに伴い、動画サイト側も広告サービスの充実に力を注いでいるからです。
テレビCMのように分かりやすく、尚且つそこまで動画視聴への煩わしさを感じさせない、絶妙な宣伝手法ですよね。
では実際、この動画広告を利用するのとしないのとでは、どれくらい広告効果に違いが生じるのでしょうか。
データと合わせて、ご紹介したいと思います。
認知度アップに効果的
まず、従来のネットにおける代表的な広告手法であった、バナー広告との違いです。
例えば「ディーツーコミュニケーション」における“広告を見たことが記憶に残っている”、
すなわち、認知度の高さを調査したデータによると、バナーにおいて8.9%であったのに対し、動画広告では14.7%だったそうです。
動画による広告効果は、バナーの1.6倍以上に達したという結果が出ているのです。
また”広告の内容まで覚えている”という人を調査したデータにおいては、
バナー60.6%であったのに対し、動画広告では71.4%で、10%以上に及ぶ人が、内容まで認識していたそうです。
さらに、認知率の高まるペースにおいても、動画が秀でています。
「DAC」の提供する調査データでは、バナーにおいて、15回もの表示を経て認知率41.2%が得られるのに対し、
動画の場合はたった5回の視聴で61.9%もの結果を生み出したと発表されています。
視聴・視認回数に対する認知度の上昇率が、圧倒的に動画の方が優れているのです。
広告は、まず目にしてもらい、そして知ってもらうことが何より重要となってきます。
それがなくては、広告効果は基本的に得られません。
こうしたことから、スムーズかつ強力な広告効果に期待するなら、バナーより動画の方が魅力的といえます。
他の広告形式よりも商品購入に結びつきやすい
次に、実際広告を通して、購買に対するアクションを起こしたかどうかです。
やはりどれだけ広告内容を知ってもらっても、それにより結果が出なければ収益アップへは結びつきません。
その点、YouTube動画における広告を見たことがある人とない人では、
大きく違いが現れたというデータが「電通」「グーグル」の共同調査にて算出されています。
例えば「興味・関心をもった」という項目では、その人数は約1.9倍に。
そして「関与行動を起こした」「購入意欲を抱いた」という点でも、それぞれ約1.8倍という結果が出ています。
さらに、実際購買したかどうかに関しても、明確な結果がデータとして出ています。
「iad」の調査では、広告を見た後、6ヶ月以内に購買した人は、
リスティング・バナーの場合4%であるのに対し、動画では9%だったそうです。
その差約2倍。
純粋に売り上げを倍増させることに期待できるといっても、過言ではないでしょう。
やはり実用的な広告形式として、動画は魅力的であるようです。
エンターテイメント性の強いコンテンツで効果が得やすい
最後に、動画を通して購買に期待が持てるコンテンツの傾向です。
やはりインターネット上の媒体であり、
さらに動画という特殊な宣伝手法であるため、効果が特に出やすいジャンルというものがあるようです。
前項にも挙げた動画サイト大手YouTubeでは、特にエンターテイメント性の高いジャンルで、高い結果が出たそうです。
商品購入のきっかけがYouTubeであったケースは、平均15.1%。
その中でもエンターテイメント系は、軒並み20%前後を記録しています。
ちなみにこちらも、前述に触れた「電通」「グーグル」の共同調査におけるデータの一つとなっています。
嗜好性の高いコンテンツを押し出すなら、動画における広告は特に心強い存在といえるでしょう。
このように、認知度やコンバージョン率のアップにおいて、
動画では高い広告効果を得られることが、データの上で証明されています。
もちろん集計のタイミングにおいて、今後変動も考えられますが、近年においては軒並み有益な結果を出しています。
中でもエンターテイメント系の商品ジャンルは購買そのものにも結びつきやすいようなので、
導入を検討する価値は大いにあるでしょう。