いまやスマホでも動画撮影できる時代ですが、自分で撮った動画を見てガッカリ…という経験はありませんか?
それを撮影したときのイメージと、実際に撮れた映像のズレがあまりに大きく、
編集のしようもないくらいだとしたら、それは動画撮影の基本テクニックが足りないせいかもしれません。
裏返せば、これらテクニックさえ知れば、一般人のアナタでもちょっとした動画が撮れますよ。
知っているだけで動画撮影が上手くなる、基本的なテクニックを3つご紹介しましょう。
テクニック①
1つ目のテクニックは、動画撮影中はカメラを原則動かさないことです。
これは超基本です。
というのも、カメラがぐらぐら揺れると、その他の条件に関わらず、非常に見づらい映像になりがちだからです。
試しに、カメラを持った手をわざと動かしたり、歩きながら動画撮影してみてください。
このときに撮れる動画は、まるで船酔いしそうなほど揺れの大きい映像になると思います。
この揺れ自体が気になって、映像の内容に集中できないのですね。
これではせっかくの動画撮影も、すべてが台無しです。
動画撮影の基本テクニックは、まずカメラを動かさないことにあると心得てください。
カメラを固定する確実なテクニックは、三脚を使うこと。
手持ちで動画撮影するとぶれやすいですから、できればコレを使うのがオススメです。
もし手持ちで撮影するなら、カメラはなるべく両手で構え、1つのシーンを撮り終えるまでは動かないように注意してください。
また、ブロック塀などの上にカメラを置いて動画撮影するのも、手軽にカメラを固定できるテクニックです。
テクニック②
2つ目のテクニックは、1つのシーンの動画撮影時間を、短すぎず・長すぎずのところに合わせることです。
1つのシーン当たり、5~10秒あたりが目安です。
これも動画撮影の基本テクニックですよ。
1つのシーンの撮影時間が短すぎると、一瞬で画面が切り替わったように感じられ、
何が写っていたのか、被写体が何をしていたのかわからず、何度も見返さないとわかりません。
逆に長すぎると、いつまでも同じシーンが続くように感じられ、とても間延びした映像になって見づらいのです。
短すぎず、長すぎずのちょうどいい時間が、だいたい5~10秒です。
ただ、動画撮影に慣れていない方は、1つのシーンは基本長めに撮るのがオススメのテクニックです。
長すぎるシーンは編集でカットできますが、短すぎるシーンはどうしようもないからですね。
5~10秒を目安に、ちょうどいい時間で動画撮影をしてください。
テクニック3
3つ目のテクニックは、遠望・ズームのバランスに注意することです。
カメラを固定し、各シーンの動画撮影時間もちょうどよくすると、
わりとキレイな動画になりますが、最後に押さえたいのは「構図」のテクニック。
被写体を遠くから撮ったシーンと、近付いて(ズームして)撮ったシーンとが、
バランスよく揃っているのがオススメです。
これはプロもよく使うテクニックです。
たとえば、テレビでドキュメンタリーを見るとき、そのテーマ(主役)になる被写体が、
ずっとアップで撮影されることは、それほどありませんよね。
被写体がどこかの誰かなら、まずはその方が住んでいる市町村の遠望(遠くからのカット)を軽く写し、
次にその方の自宅を写し、そして初めてその主役のご本人様のアップが写る…といった構図が一般的です。
この構図は、個人での動画撮影でも同じく有効です。
「全体から細部へ」という構図にすると、その被写体そのものはもちろん、
その被写体が「いつ・どこで・どんな状況だったのか」が自然に伝わり、違和感なく見れる動画になるのです。
動画撮影の質を高める最後の基本テクニックとして、大変オススメですよ。
これを意識せず、「ずっと遠くからのシーンだけ」や、「ずっと被写体アップのシーンだけ」という動画は、
やや素人っぽく見えますので、注意してくださいね。
ちなみに遠望といっても、高い所からの動画撮影などは不要です。
あくまで比較の話ですから、たとえば触れるくらいの距離からのカットと、10メートルくらい距離を取ったカットがあれば、
バランスは十分ですよ。
基本となる先の2つのテクニックと合わせて使ってみてくださいね。
以上のようなテクニックで、動画撮影の質はグッと上がります。
イメージに近い映像が撮れると、動画撮影もとても楽しくなりますよ。
動画撮影をする機会があれば、ぜひこれらテクニックを意識してみてくださいね。