“縁の下の力持ち”を主役に。インナーブランディング動画で業務を可視化

なぜ「見えない業務」が動画になるべきなのか?

企業の多くは営業成績や新規事業といった“成果”を可視化する一方で、経理・総務・製造・保守といった裏方の仕事は表に出にくいものです。しかし、社員一人ひとりの貢献が企業を支えているという認識は、従業員の意欲を高める上でも重要です。こうした背景から、見えにくい業務に光を当てる「インナーブランディング動画」があります。

どんな業務を「動画」で見せると効果的か?

たとえば、以下のような業務が可視化に向いています。

  • 製品の品質管理プロセス
  • カスタマーサポートの対応風景
  • 総務部が社員の働きやすさを支える取り組み
  • 倉庫での検品・出荷作業

動きがある・成果が定量化しづらい・一般には知られていない、こういった要素がある業務こそ、動画にすることで新たな価値が見えてきます。

撮影・編集で押さえたい工夫ポイント

動画にする際は、以下の点を意識すると伝わりやすくなります。

  • “プロセス”を見せる構成
    作業の前後だけでなく、途中経過にこそ視聴者の驚きがあります。
  • ナレーションや字幕で“役割”を補足
    たとえば「この部品がなければ製品が完成しません」といった一言で、価値が明確になります。
  • 表情や会話の温度感を収録する
    黙々と働く姿だけでなく、ふとした笑顔や仲間との会話を入れることで温度感が伝わります。

社員の承認欲求を満たす効果とは?

人は誰しも、自分の仕事が社会や会社に貢献していると実感したいものです。
とくに普段あまり注目されない部門で働く人ほど、「ありがとう」の言葉以上に、“自分の仕事が動画として社内外に共有される”という経験は自信につながります。

また、動画を観た他部署の社員からのフィードバックが新たな連携を生むケースもあります。可視化は評価だけでなく、企業内の関係性を深める可能性もあるのです。

成果を出すインナーブランディング動画の作り方

最後に、インナーブランディング動画を成功させるためのポイントをまとめます。

ポイント 内容
ターゲット設定 社内(全社員 or 特定部門)か、社外に向けたPRも兼ねるかを明確に
動画の長さ 1〜2分がベスト。短くても業務の魅力を伝える構成に
定期的な発信 一度で終わらせず、部署ごと・プロジェクトごとに継続して配信
社員参加型にする 出演者の自発性が視聴者にも伝わりやすい

「見えない業務」を可視化するインナーブランディング動画は、社員の承認欲求を満たし、企業全体の一体感を生む施策として有効です。注目されにくい仕事こそ、映像という手段で「価値ある仕事」として世の中に伝えていくことが、これからの企業ブランディングの新たな軸になるでしょう。

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