採用活動や企業ブランディングにおいて、職場環境を動画で伝える企業が増えています。理由は明確で、「オフィスを見る=働く自分を想像できる」からです。特にリモートワーク以降、対面での面接が減った分、動画での“疑似訪問体験”が求職者の判断材料になっています。
見せすぎ注意?「リアル」の落とし穴
リアルを大切にしようとするあまり、雑然としたデスクや片付いていない会議室まで映してしまうと、逆効果になることもあります。
「リアル=そのまま撮る」ではなく、「リアル=ありのままの良さを整えて伝える」という視点が必要です。
見せるべき要素 | 非公開が望ましい要素 |
休憩スペース、開放的な執務室 | 個人デスク、顧客情報が映る場所 |
「演出」と「編集」で補う3つの工夫
演出=ウソではありません。伝えたい印象を明確にし、以下のような工夫で“伝わる動画”を目指しましょう。
- 朝の出社風景や会話シーンを撮影する(無音でも雰囲気が出る)
- レイアウトの良い場所から順番に撮る(編集しやすく、印象も良い)
- 映像にテロップで“意図”を添える(「開放感ある会議スペースです」など)
自然な演出が、オフィスの魅力を引き出してくれます。
撮影前にやっておくべき社内調整
社員が登場する動画では、撮影許可・顔出しの同意が必須です。
また、部署ごとに「撮っていい範囲」「映したくない資料」などが異なるため、事前のルール決めが重要です。
社内周知のテンプレートや、動画出演に関する同意書も用意しておくと、トラブル回避に役立ちます。
伝えたいことを軸に置く、という考え方
「オシャレに見せたい」「キレイなオフィスに映したい」だけでは、動画の軸がブレてしまいます。
大切なのは「なぜこの動画を作るのか」。たとえば、「自社の風通しのよさを伝えたい」「多様性ある働き方を紹介したい」といった目的を明確にしておくことで、撮影内容や構成も自然に定まってきます。
リアルにこだわるだけでなく、映像として伝える意図を持ち、整理・編集・演出を通じてオフィスの魅力を引き出しましょう。
撮影前の準備や社内調整も重要な工程です。目的を見失わず、「働きたくなる職場」をどう見せるかを意識することで、動画は採用・ブランディングの強力なツールになります。