自社法被で踊るだけ?盆踊り動画が企業認知に効く?

毎年各地で開催される盆踊り大会。地域住民にとっては馴染み深い行事ですが、近年は“企業プロモーションの場”としても注目されています。理由は単純。音楽とリズムに合わせて多くの人が一斉に身体を動かすことで、「空気が動く」のです。そこで企業が加わると、静的な広告とは違い、自然と視界に入る。踊りの持つ“開かれた雰囲気”が、地域と企業の距離を縮めてくれます。

“踊る企業”が与えるポジティブな印象とは

企業の役職に関係なく、同じ動作をしている姿は、見る側に安心感を与えます。特に自社の法被やTシャツを着て参加することで、「この会社、地域に根ざしてるな」「人がいい会社かも」という印象が自然に残ります。ここでのキーワードは“一体感”。広告のような押しつけではなく、“感じさせる”PRになるのです。

視線を集める:法被、ロゴ、動作の一致

気づいてもらうには、目立つ色と動きが重要です。法被にロゴを入れるだけでなく、踊りの中に手を振る・回すなどの大きな動きが入ることで、ロゴや社名がより目立ちます。下の図は、人の目線の動きとロゴの露出頻度を関係づけたものです。

【社員の踊る動作】 → 【観客の視線が集まる場所】 → 【そこにロゴがある】 → 【ロゴが印象に残る】

(例:手を大きく広げる)→ (胸元や背中に視線集中) →     (法被のロゴ)   →   (認知される)

  • 踊りの動き:特に大きな動作(手を振る、回るなど)は観客の視線を自然に引きつけます。
  • 視線集中の部位:多くは、上半身(胸元や背中)に集まります。
  • そこにロゴ:法被やTシャツの背中や胸にロゴがあると、視線とロゴが一致。
  • 結果的に記憶される:踊りが終わった後も、印象に残りやすくなる。

動画に残すことで、地域外にも波及する

実際に盆踊りで撮影した映像は、短く編集することで企業紹介動画にも活用できます。注目すべきは、“その場で見た人”だけでなく、“あとから観た人”にも伝わる点。SNSや採用ページ、展示会での使用など、利用の幅は意外と広い。動きのある映像は言葉より先に印象を残します。

成果につながる「巻き込み型プロモーション」へ

踊ることで巻き起こるのは、視線だけではありません。現場の社員自身の表情、地域の人との掛け合い、笑い声。それらすべてが「この会社の空気」を表現する素材になります。広告でよく使われる“演出”ではなく、“そのまま”の姿だからこそ伝わるものがある。参加型であるがゆえに、他者を巻き込む力が備わっているのです。

踊りの持つリズムと一体感、そして動作による視線誘導が、企業ブランディングに効果的に働く理由です。さらに映像化することで、地域外へも自然なかたちで企業の姿勢を届けることが可能に。広告とは異なる、親しみと信頼の作り方がここにあります。

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