かつての企業紹介動画といえば、沿革、事業内容、施設紹介などが定番でした。しかし、「それだけでは人が動かない」傾向が顕著になってきました。特に採用活動では、学生や転職希望者が求めているのは“その会社で自分が働くイメージが持てるかどうか”。数字や制度よりも「その場にいる感覚」が伝わるかが重要視されるようになっています。
▼下記のようなギャップがニーズの変化を物語っています
従来の動画ニーズ | 現在の動画ニーズ |
事業規模の紹介 | 社員の雰囲気 |
福利厚生の説明 | 日常会話のテンポ |
役員メッセージ | 新人と先輩のやりとり |
文化紹介とは何か?「空気感」をどう捉えるか
文化紹介とは、制度や言葉では伝えきれない企業の日常的な空気を、映像で掘り下げていく表現手法です。たとえば、以下のような要素が“文化”として映像に落とし込まれます。
- 雑談のトーン
- 休憩中の過ごし方
- 社内チャットの使い方
- オフィスの音や光の雰囲気
これらは、数字では可視化しづらい“価値観の共有度”や“距離感の近さ”を映し出す材料になります。文化紹介動画とは、その会社に流れる空気を可視化するツールなのです。
60秒で伝える「この会社っぽさ」動画のつくり方
短時間で空気感を伝えるには、演出過多な表現は不要です。むしろ、淡々としたリアリティこそが視聴者の共感を生みます。以下のような素材を繋いだ60秒の「価値観PV」が効果的です。
- 朝の出社風景(挨拶の有無、服装など)
- ちょっとしたランチタイムの様子
- 会議後に席で語る後輩と先輩
- 仕事終わりの雑談
映像には、BGMを入れずに“素の音”を活かすのもポイントです。過度な演出よりも、曖昧な空気をそのまま切り取る方が、今の視聴者には響きます。
なぜこの文化紹介が「営業活動」にも効果的なのか
文化紹介動画は、採用だけでなく営業や提案活動でも強力な武器になります。取引先企業も「誰と仕事をするか」を重視しており、動画を通して社内の雰囲気が伝われば、信頼構築のスピードが上がります。
特に、リモートが当たり前となった今、会う前に“人となり”が見える映像は、関係づくりの前提を変えてくれます。
文化紹介動画を社内でどう活用するか
社外向けだけでなく、社内でのカルチャー浸透にも活用できます。特に中途入社やリモートワーカーにとって、最初に“社風”を感じられる映像は、オンボーディングのスムーズさを格段に上げます。
また、定期的に動画を更新することで、企業としての「変化」や「多様性」を記録し、未来の人材にも価値ある資料となるでしょう。
制度や数字よりも、社員同士の“距離感”が見える動画が求められる時代。文化紹介動画は、採用だけでなく営業や社内浸透にも効果を発揮する新たな映像活用の切り札です。形式的な「会社紹介」を一歩先へ進めるためにも、60秒で「この会社らしさ」を表現する文化紹介動画を、ぜひ検討してみてください。